今年の私学受験を振り返って
2023年11月21日
朝晩はめっきり冷え込み、初冬らしい寒さを感じる頃となりました。本年度も明治学園小学校と敬愛小学校の入学試験・発表を終えました。日中は暖かかったのですが、11月に入りインフルエンザやアデノウイルス等が流行し発熱した方も多く、保護者の皆さんは大変気を遣われたことと思いますが、ご家庭でのご努力により全員がなんとか受験当日を迎えることができました。私の教室からは明治学園小学校7名中7名、敬愛小学校は1名中1名、麻生学園1名中1名全員合格を果たすことができました。
【若松・青葉台教室過去23年間の明治学園小学校受験者累積
256名中243名合格】
今年は、昨年までのコロナ禍の受験から変化があるかと対策に苦慮致しましたが、各学校側の対応は例年通りで、みつば会の6月のテスト会会場として敬愛小学校を、7月のテスト会会場として明治学園小学校をお借りすることができました。
入試に関しても通常通り、学習面・生活面(巧緻性・姿勢やしつけ)運動面(指示行動)、行動観察(協調性・忍耐強く待つ)等、全体的なバランスを配慮したものでありました。
幼児の学習は「しっかり聞く」ことが基本です。単純にプリントをこなすだけではなく、聞いて理解する語彙力や集中力、論理的な判断力を養わなければなりません。小学校受験に対応するために、教室では段階的に問題を選びながら、記憶力・言語常識・数量・図形推理等あらゆる分野の問題に取り組み、基礎から応用へと力をつけていきます。
近年受験生が少なくなってきているとはいえ定員割れしても全員合格するわけではなく、出願の時の願書や校長面接での保護者の真摯な態度、子供達一人一人の行動観察での態度や運動面での個々の判断力や長時間の試験に耐える体力等は今後更に厳しく見られていると推察されますので、身を引き締めて臨む必要性を強く感じております。
幼少期は時間を掛けて子供ひとりひとりの成長に合わせた取り組みが大切です。小学校受験をするレベルまでに指導していくには特にご家庭での、長期の計画的な学習習慣や正しい生活習慣を心掛けていただきたいと思っております。
また幼児期における運動能力(特に神経系の運動能力)は知能の発達に大きく影響しており、学習意欲や運動能力の向上を目的とした「S.パワーキッズプログラム」での夏休み期間中と入試直前の行動観察演習で行った内容が今年も小学校入試で大きく生かされました。
これからの1年間はお忙しい毎日かと存じますが、これまでにもましてご家庭におかれましても子育てを振り返り、受験を視野に入れた幼児にふさわしい生活を心がけ、お子様の心身の健康を第一に学習力の定着と向上に取り組んで頂きたいと思います。受験を通して子供たちの能力を最大限に引き出し、幼児から児童へと円滑に成長して小学校入学後も大きく伸びるお子様の土台作りのため、ご家庭の一助となりますよう、全力でバックアップしてまいりますので、お気軽にご相談下さい。ご協力頂くことも多いかと思いますが何卒よろしくお願い致します。
若松・青葉台教室 山崎 裕美